2016.07.16
4回さけぶ会

アフター俳句塾、学校の補習だとアルコールはつかないが、ここには酒がある。しかも、酒

を美味しくするつまみ・俳句談議。

先ず題材は「寄物陳思」。物に託して自分の思いを述べるとの意。

当日の出句に、このテーマにもってこいの秀句が、

道幅を渡り切れずに蜥蚓果て・・・御沓

蜥蚓の姿に自分の心情を託しているわけで、句座ではおおいに共感を得られておりまし

た。

そこでこの、四字熟語に対比して「即物具象」を上げられました。

この二つの四字熟語、似ていて微妙にちがい、ここに「写生」を旨とする俳句の妙味が

ある。

俳句の表現法として物に託すことはよくあるが、「寄物陳思」はと

もすると情に流される危険性がある。

といったような、難しいテーマの中で、話は、江戸俳壇から明治の

子規→虚子→素十→秋桜子と盛り上がって

いった次第。

 この流れの中で、格好の『叫び』を次の句で斎藤さんが上げて頂きました。

アカシアやこぼれゆく日々愛おしき・・・斎藤

当日投句で、御本人にとしては、上記の句を自信句と思っていたが、別の句が参加者

の過半に評価されました

が、上記の句は、どの辺に問題が…?

中七・下五の表現は直載すぎるのでは?

抒情(リリカル)が持ち味なのでは?

上五の「や」の切れ字の使い方はどうか?

上五の季語が動くのでは?

 等々、お酒も入っているおかげで、これも御本人(斎藤さんはノンアルコール組)の意を

越え、延延と酒の肴に。

 また、時事句についても話題になり、下記句が例に挙げられた。

夏の夜ダッカの狂気闇深く・・・太田孝

眸子先生

時事句は、句材として難しい。(情が先に出てしまいがちという趣旨か?)

その場で下記のとおり、添削。

夏の夜のダッカの狂気闇深し

ここで多才の富岡さんのつぶやき。『私の次の句も時事句なんだけど…』、

寂しさは別れてわかるパリ―祭

パリー祭に人が集まりにぎやかですが、終わると人々が別れ別れになり寂しさは一段と

 強く感じる事になります。ましてや今年はイギリスがEUから分離が決まり来年から

 イギリス人も来る人は一段と少なくなるので、パリー祭の後皆が別

れると別れの寂さを
一段と感じるでしょう。」

一同、「これはどう読んでも恋人との別れの句でしょう」

眸子先生

「風鈴の音に目覚めて風さがす」の句を詠んだ人と同じ人とは…!今後は、風鈴の

路線で行きましょう。

 また、句作りの手法として、森澄雄氏の例をあげられ、彼は吟行で句帳の携帯を厳しく

諫めた。その趣旨は、物をよく見、観察に徹する、ということで、「写生」の方法の一例とさ

れた。

 といった次第で、会館使用時間を30分以上越えても話題は尽きないというところでお

開きとなりました。

・日時…平成2871617時~1930

・場所…行人橋会館

・参加者10

 以上、山本報告。

追伸

特にメモをとっておりません。酒の入った朦朧とした記憶をたどっておりますので、参加者

で御気付きの点がありましたら、ご指摘ください。

 いつも、レポートをお願いしている上田さん、橋本さんがお休みのうえ、HP管理者も欠席ということで
急遽、山本さんにお願いしましした。流石に少年のエッセで鍛えられているからでしょうか、快く受けていただきましたことに感謝しております。(HP管理者・加壽)