三 郷 市 俳 句 連 盟
亜矢子 未知 静子 雅子 敏恵 加壽 文雄 眸子 二〇十四年十月十九日 連盟句会
竹の春その奥小さき石仏 馥郁と路地の膨らむ金木犀 我が名記す高齢検診秋便り 世渡りの術などいらぬ乱れ萩 ひと言にこだはり目覚む秋の宵 月欠ける紅きに暫し忘我せり かまつかと並びて干され素焼壺 終電車遠ざかりゆく天の川 山風のうながしてをり穴まどひ 耳遠くなりたる父の夜長かな 大いなるものにさらはる野分あと かぐわしきものに数へん今年米 紅葉を一瞬に染む火山灰 吾亦紅久しき人の便り来る 露葎靴汚されて洗はれて 大公孫樹半枯れてなほ実をつけし 越後より届きし栗の香り立つ  無花果の実熟せしは川の上  見晴らしは山河と町と白芒  木漏れ日が斑に続く登山道  湿原の紫怪し鳥兜  露を置くサドルに今朝の光かな  提灯で送る人あり後の月  根元よりだうと暮れゆく薄紅葉  蛇笏忌や白金葦は目映くて  女房に和して夕霧砧打つ 愛しびて鄙事に勤しむ長き夜 忘れものして引き返す秋の暮 団地に灯点して夜長始まりし 連れ添うて四十年の夜長かな